建築家のスケッチブック

建築家、山中玄三郎がデザインを語る。

イスタンブール

2010-04-28

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目に見えるものと目を通して私たちが感じるものは少し違うのではないだろうか。

経堂の街を歩くといやでも電柱と電線が目に飛び込んでくる。あの電柱が樹木に変わり空を覆う黒い電線が緑のこずえに変わったらどんな風景になるだろうかと想像したくなる。最近スマートグリッドと呼ばれる新しいエネルギーのネットワークが研究され実践されようとしている。この際、環境や街の風景を損ない続けた既存の電柱と電線を無くしてもっとスマートな見えないエネルギーネットワークを構築する時ではないだろうか。ヨーロッパ大陸とユーラシア大陸の接点、イスタンブールにて、西と東のものの見方と感じ方の違いを痛感させられた。

アマルフィ

2010-04-28

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南イタリアのアマルフィの海岸線は故郷の南紀によく似ている。強い日差しがつくる光と影。絶壁にへばりつく民家も、今にも海にこぼれそうな海沿いの道もそっくりだ。アマルフィの街はイタリア最古の海岸都市と呼ばれ、その中心部の小さな広場と大階段とその上に建てられた教会にその一部が名残をとどめている。教会の床下にかつての遺構の一部が少しだけ顔をのぞかせていた。